スクリュー固定とセメント固定のメリットと注意点を解説
高い技術力が求められるがメンテナンスの時に取り外せるスクリュー固定
スクリュー固定とは、上部構造をスクリューで固定する方法のことです。
上部構造をインプラント本体であるフィクスチャーに直接、チタン合金のネジを介して留めます。高い技術が求められますが、ねじ穴からスクリューを適正な力で回せば上部構造は外れるようになっているため、メンテナンスの時に取り外れる便利な方法です。インプラント周辺組織の状態確認や洗浄、また被せ物自体も洗浄できるため、衛生的で良い固定方法と言えるでしょう。
セメント固定は審美性が高いが外れやすい
セメント固定とは、上部構造をセメントで固定する方法です。
セメントによって上部構造に完全に固定されており、簡単に取り外せるスクリュー固定とは違って、上部構造を壊さないと取り外すことができなくなります。しかしセメント固定の場合は、ねじで留めるスクリュー固定にはあるねじ穴が存在しないので、見た目が美しく満足度が高い治療法と言えるでしょう。さらに、現在セメントにはたくさんの種類があり、一時的に止めることが可能なセメントがいくつも開発されています。
より良い治療をするならスクリュー固定
より良い治療を行うなら、上部構造が壊れてしまった場合や、メンテナンスの時に簡単に取り外せるスクリュー固定の方法がおすすめです。利便性がよく、より高度な治療を受けることができます。
上部構造を壊さないと取り外せないセメント固定は、メンテナンスや万が一の際に対処が難しい場合もあります。スクリュー固定をするためには治療技術も型取り技術も高いレベルのものが要求されていますが、良い治療のため、スクリュー固定を選択する場合が主流です。